December 26, 2004

ロナルド・レーガン

今年6月、もとアメリカ大統領の
ロナルド・レーガンが亡くなった。

有名な話だが、彼はカブスとは縁が深い人だった。
彼はもともとラジオ・アナウンサーで、
カブスの試合の実況をしていた。
その後俳優になり、大統領になったのだが、
「野球は言葉のスポーツ」
(伊東一雄、馬立勝著。中公新書)に、
アナウンサーの頃のエピソードが書かれていて、
これが面白い。
以下引用
彼が働いていた放送局は、
アイオワ州の地方局で、
視聴者はシカゴ・カブスのファンが多かった。
そこでカブスの試合を中継するのだが、球場からではない。
スタジオで球場から送られてくる電報を見ながら、
あらかじめ録音しておいた打球や
ファンの歓声を効果音として流し
「投手はサインにうなずきました」とやる。
助手が次のプレーの電報原稿を
レーガン・アナに渡すと、それに目を走らせ
「内角のカーブ、鋭い球です」といった
調子なのだそうだ。
 ある日、電報を受けるテレタイプが故障し経過が
入ってこなくなった。
「試合は同点、9回だった。
打者はカブスのオーギー・ガラン外野手、
まさかここで機械の故障で中継をやめ音楽をどうぞ、
というわけにはいかない。
そこで私は、ガランにファウルを打たせることにした。
再び電報が入ってくるまでの6分45秒の間、
ガランはファウルを打ち続け、
私はボールカウントが何であったかも忘れてしまった。
恐らくファウル打ちの世界記録だったろう。
実はガランは初球を打って
アウトになっていた」。
大統領としての業績はともかく、
どうりで演説はうまかったはずだ。


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